愛するということ

「愛するということ」を知る

こんにちは、タクトです。

最近は釣りがマイブームです。春から始めたんですが考え事に最適です。

あと、あの待ち時間は恋愛に通づるところがありますね。

すぐに飛びつきたくてもグッと堪えるのが肝心なところとか、相手を追いかけさせるための修練になるような気がしているのでぜひ。

女性は日焼け対策をばっちりする必要があるのが大変ですが。

来年には船舶免許とりたいなー。

 

さて、そんなこんなで超久しぶりなのですが、今回は本のレビューというか、オススメの本を一冊ご紹介します。

紹介したいのはエーリッヒ・フロムという哲学者の本「愛するということ」、原題はThe Art of Lovingです。

 

驚くべきことに、少し前にかなり流行っていたらしいので、このサイトを御覧頂いているような人でしたら、もしかしたら既に目を通した人もいるかもしれません。

なぜ驚くのかって、この本は有名な哲学書で、当然内容は難解なので、決して流行るようなものではないと思っていたから。

でもamazonのレビューを見てもかなりの人がレビューを書いていて驚きます。

それだけ多くの人が愛について苦しみ、問題意識を持ち始めているということ。

 

事実、素晴らしい本ですので、このサイトをご覧になってくださっているあなたにはぜひとも一度手にとってみてください。

でも普段小説とかがメインの人は「げ、難しいじゃん」って本を手に入れてもすぐに閉じてしまう可能性がある気がしているのでここでちょっとだけ、中身を解説させて頂きたく。

 

愛は、技術だ

ボクたちは、料理をするときには料理の仕方を学びます。なぜなら、技術と知識がないと料理はできないと理解しているからです。

他の様々な「◯◯する」という行為が出来るようになるためには、技術と知識が必要になってきます。

 

だけど、「愛する」という行為に関してはどうでしょう?

料理ができるようになったり、大工になることよりも易しいことだと考えてはいませんか?

もしくは、生まれつきの能力で、どこか本能に根付いたものだとある種諦めてしまっているのではないでしょうか?

 

著者のエーリッヒ・フロムは、料理の技術を学ぶのと同様に、誰かを愛するためにも勉強が必要だ、と強く訴えかけてきます。

そして、ボクも個人的に大賛成です。

勉強もしないで「誰にも愛されない」と泣きわめくのは、料理をしたことがない人が5つ星レストランの厨房に立って「マジ火力キャンプファイヤー!ひゃっほーい!」とか騒いでいるのと同じです。

楽しいかもしれないけど(笑)。

 

いくつか印象的な文章を本文から抜粋。

私たちの生きている社会は、購買欲と、たがいに好都合な交換という考え方のうえに立っている。現代人の楽しみとは、ショーウィンドウをながめたり、現金であれ月賦であれ、買えるだけのものはなんでも買うことである。誰もがそれと同じような眼で人間を見ている。現代の男にとっての魅力的な女性、あるいは現代の女にとっての魅力的な男性は自分が探している掘り出し物、なのだ。

人々はこんなふうに考えている−金や名誉を得る方法だけが習得するに値する。愛は心に”しか”利益を与えてくれず、現代的な意味での利益はもたらしてくれない。われわれはこんな贅沢品にエネルギーを注ぐことはできない、と。

愛は「落ちる」ものではなく、「みずから踏み込む」ものである。愛は何よりも与えることであり、もらうことではない。

愛とは、自分自身のいちばん大切なものを、自分の喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分の中に息づいている表現を与えるのだ。

愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである。愛とは信念の行為であり、わずかな信念しかもっていない人は、わずかしか愛することができない。

 

上の文章の中からピンとくるものがあった人は読んでみて良い本だと思います。

翻訳家の方がインタビューの中で「この本を読んでもモテるようにはならないけど、読み終わった後、愛についての考え方がガラリと変わっている自分に気付く」といったことを書かれていました。

ですが、ボクには、この本を読んで、理解できたらあなたはモテるようになる、という根拠なき確信があります。

愛を見る目が変われば、世の中はパッと色を変えますから。



 

難解な本に慣れていない方が「愛するということ」に挫けないための読み進め方

流行っているとはいえ、当サイトは中学生や高校生の方も読んでくれていて、難解だと感じる方は絶対にいるので、オススメの読み進め方を書いておきます。(手元にあるのが紀伊國屋書店が発行している「愛するということ」(鈴木晶訳)なのでそれを元に解説しています)

まず、「はじめに」と第一章「愛は技術か」を読んでみてください。ここは比較的簡単なのでスムーズに読み進めることが出来ると思います。

んで、次にちょっとむずかしいけど第二章「愛の理論」の1「愛、それは人間の実存の問題にたいする答え」をわからないところは飛ばし飛ばしで良いと思うので読んでみてください。実存やら何やら言っていますがそれほど、難しくはないです。

そこからズバーっと飛ばして、最後の第四章「愛の修練」に行きましょう。

残りは余裕があったら、より興味をもったら読んでみるという感じで読み進めると良いかなーと思います。

 

良い本は人生をより良くしてくれます。小難しい、けど、ずっと愛について考えていた、そんなダンディなおじさまと対話をするつもりで、ぜひぜひ触れてみてください。